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7過去世退行を考える。 

皆様、こんにちは。

今回はまた前世療法、またの名を過去世退行といいますが、この退行催眠について一緒に考えてみたいと思います。

よろしくお願い申し上げます。

催眠療法といえば前世療法、というイメージの方もいらっしゃるのですが、前世療法という言葉は以前お伝えしたように、山川紘矢先生と山川亜希子夫人 お二人によって翻訳された言葉であり、直訳すると過去世退行となります、Past Life Regression という、催眠療法のなかの1つの手法であります。

催眠療法とは、大きく分けると「暗示」「知覚位置」「退行(インナーチャイルド等)」「過去世退行」となります。そして、それらがそれぞれ、ゴール設定であったり、ダイエット、禁煙療法、癒し、トラウマの開放、あがり症などの心的な問題へのアプローチをしてきた歴史があり、無意識へアクセスする様々な問題を解決へと導く手法なのです。

そんな催眠療法の1つである過去世退行。

私たちの人生には、今、生まれて生きている人生の前にも、他のどこかの国、あるいは同じ国で別の人生を、別の自分が体験していた。という前提でおこなう療法です。

その時の人生で、やり残した感情、あるいはカルマ(行動)が、今の人生に影響しているがために、今、何か問題がある。それをこの退行催眠という体験から何か学びを得て、今の人生をより良くするためにおこなうものです。

つまり、生まれ変わりは存在しない。神への冒涜だ。という考えの宗教も世界にはある。輪廻転生という考えもある。もちろんそんな事考えたこともない、という人もいるでしょう。ですので、前世療法は教科書とは別になっています。

そのクライアントの宗教観を壊す必要もないので、例えば「無意識に聞いてください。それはあなたの生まれる前ですか?体内にいる時の出来事ですか?生まれた後の出来事ですか?」と聞いて、頭で考えた答えではなく、無意識からの答えを聞いて、前世という概念がある人が、その退行をおこない、自身の問題が解決すれば、それでいいのです。

逆に、宗教は関係なく、この質問をして「俺は前世は信じない。」という方に「無意識に聞いてください。それはあなたの生まれる前ですか?体内にいる時の出来事ですか?それとも生まれた後の出来事ですか?」という質問の後に「…前世。」と無意識から言葉が出てきた。という話も聞いたことがあります。

しかし、前世という概念は人それぞれで、信じざるを得ない出来事に直面することもゼロではありません。夢やシンボル、この前見た映画の内容と似ている。という入り口から始まるパターンもしばしばありますが、人の記憶は曖昧で実際の生活でも記憶違い、思い違いを起こしたことはあるのではないでしょうか?入り口は何かのイメージだとしても、深く過去世へ集中していくとファンタジーや創作とは別の感情が感じられることもあります。ストーリーに確証はなくとも、その感情は確実にあなたのもの。

そして最も有名なブライアン・ワイス博士も研究をして、偽の記憶と実際の過去世の記憶との区別を見つけたと記しております。しかし、どのようなイメージであれ、それが本当の記憶なのか、そうでないのかということはさておき、たとえどのようなイメージでも、自然に浮かび上がってくるイメージは大切だ。という事を説明しています。

そしてフロイトは、その問題のゲシュタルトの最初の原因を意識化し、開放して、その時の感情と学びを統合することが、非常に効果があるという事を発見しました。

催眠療法の過去世退行とは、霊能者のような人々の言う「前世がわかる」あるいは「見える」と言うものとは全く違う、今、あなたの抱えている問題やトラウマの原因を探り、感情の原因となった最初の出来事にアクセスして、そこから学びを得て「今の人生」を良くするためのセラピーだと考えます。

これを読んで、過去世退行とはなんなのか何かしらのお役に立てば幸いです。

今日はこの言葉でおわりにします。

It is in your moments of decision that your destiny is shaped.

あなたの運命が形作られるのは、あなたが決断した瞬間です。byアンソニー・ロビンス(1960/2/29)

ご一読いただきまして、誠にありがとうございます。

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