6 言語が世界を作る。
今回は、”言葉がなければ物事は存在しない。” について皆様と何か無意識で繋がることができたらいいなと思い、考えていきます。
人は、すべてのものに、言葉というシールを貼るとそれが何を表しているのかを理解します。
かつて、オーストラリアに初めて上陸した人が、現地のオーストラリア人にカンガルーを指して、「あれはなんと言ういきものだ。」と英語で質問しました。しかし、当時、オーストラリア人は英語を知らなかったので、「あなたが何を言っているかわからない。」と言う意味の返答を当時の言語でしたそうです。
そう、その言葉が、”カンガルー” だった。
と、言う説があります。つまり、それを聞いた質問者は、「そうか、あれはカンガルーという動物なのか。」と解釈したので、この動物はカンガルーと呼ばれるようになりました。
この動物には、カンガルーと言うシールを貼り付けられるまで、存在をほとんどの人が知らなかった。
または、日本では、雨にも本当にたくさんの種類があります。霧雨、氷雨、秋雨、五月雨、豪雨、にわか雨・・・しかし、他の国へいくと一言 Rain で、かた付けられている国もあるかもしれません。その国では、霧雨や梅雨のような考えは存在しないのです。つまり、シールが貼られていないので、雨の種類という概念は言葉としても存在していないので、霧雨だねー。と言われてもそれが、どのようなものか理解できない。
「雨はみんな同じ雨じゃん。」と言われてしまうかもしれません。
言語には視覚、聴覚、体感覚と言う内部表象、つまり心の絵を持っています。
私たちは、その心の絵に自分の世界観や、相手の世界観だと思っている世界観、幸せの世界観などと身体状態を合わせて言葉を使っています。
どう言うことかと言うと、例えば、朝起きます。そして「ああ、今日も暑いし嫌だなあ。」と思って1日をスタートする。すると、いつもより小さなことでイライラしたり、嫌な1日になってしまうかもしれません。「嫌だなあ」と言う言語を自分の世界に貼り、1日を作ってしまう場合です。
では、朝起きて、「よし、今日もいい1日にするぞ。」と言って1日をスタートした場合はどうでしょう。自分の世界に、”いい1日”と言う言語を貼り、過ごすので、ポジティブな世界がそこに存在するため、いいことに注目しやすい心の状態の世界ができるのではないでしょうか。
つまり、引き寄せと言う言語もとても広がり、ご存知かもしれませんが、自分が作った世界を、自分のもとへ引き寄せたようにも見える。と言うことなのでしょうか。信じる心の在り方次第で、本当にまるで実際引き寄せたかの如く、実現できることがあるのもこの”言語が世界を作る”と言う考え方で理解することができます。
どう言った心がけをするか、どう考えた方が得か。言葉の大切さを今一度、ゆっくり考えてみるのも、とても良い学びを得ることに繋がるのかもしれません。
今回は、「思考は現実化する」と言う本で有名なナポレオン・ヒル(1883/10/26-1970/11/8)の言葉で終わりとします。
心の中に限界を設けない限り、人生に限界なんか存在しない。
—–Always be positive.
ご一読いただきまして誠にありがとうございます。